アンダーヘアの処理方法といえば、
カミソリやシェーバーでの剃毛、ピンセットやワックスでの脱毛、専門のエステサロンやクリニックで行なうレーザー脱毛・光脱毛などなど、現代では色々な方法がありますよね。
それでは、現在のような器具がなかった時代、いつ頃から、どのようにアンダーヘアの処理が始まっていったのでしょうか?
そんなアンダーヘア脱毛の歴史をご紹介します。
脱毛のはじまりは古代エジプトから
古代エジプトでは、体毛があることは不潔とされ、体毛がないことが美しいとされていたことから、頭髪をはじめとする全身の体毛を、カミソリ・ピンセット・ワックスなどで脱毛していたようです。
あの古代エジプトの女王・クレオパトラは、砂糖やハチミツなどを混ぜて皮膚に塗り、布を使用して剥がす脱毛ワックスのようなものを作り、脱毛していたのです。
まさに現代のハニーワックスに当たる除毛剤を、2000年以上前から自ら作り使用していたことに驚きですよね!
日本での脱毛のはじまりは?
日本で最初にムダ毛処理をしていたのは、平安時代だったようです。
どうやら貴族たちの間で、貝を使うなどして額の生え際をそろえたり、木の実の油などから除毛剤が作られたりしていたと言われています。
その後、日本で最初にアンダーヘアの処理を始めたのは、江戸時代。
当時はカミソリなどを使って、うなじや額などのムダ毛の処理をすることが一般的でした。
アンダーヘアについては、遊郭の女性を中心にムダ毛処理を行なうことが始まっていったという書物があります。
カミソリの刃は危険であるとされていたため、彼女たちはアンダーヘアーを焼き切ったり石で挟んで擦り切ったりすることで、ムダ毛処理をしていたといいます。
線香などの火であぶってキレイに整える、アンダーヘア専門の職人までいたと言われており、さらに男性たちの間でもアンダーヘアの処理は行われていたようです。
当時は身だしなみを整えるのと同じ、エチケットやマナーだという認識だったのではないでしょうか。
その後、現代まで
アンダーヘアの処理はその後、昭和初期頃まで続きましたが、医学の発展などとともに、次第にすたれていきました。
日本では、洋装が一般的になると、肌が露出する部分、つまり腕・足・ワキ毛のムダ毛処理は若い女性を中心に定着し、現代では常識になっています。
レーザー脱毛が開発されたのは1980年台。
最初にレーザー脱毛を始めたのはアメリカです。 当初はレーザーは医療のために使われていたのですが、体毛が新たに生えなくなることが分かったのです。
日本の脱毛意識
洋服から露出する部分、つまり人に見られる部分については徹底的にツルツルの毛のない肌を目指す日本人。
そんな私たちが、アンダーヘアについてはほぼ無頓着なことに海外からは疑問の声があがっています。
確かに欧米に比べるとまだまだ浸透していませんが、以前に比べると、アンダーヘアを整える女性は圧倒的に増えていっているのです。